肥満症
肥満症とは?
肥満症とは、脂肪組織が過剰に蓄積した状態で、健康障害を引き起こすか、その可能性が高い病態を指します。
日本肥満学会の基準では、BMI(Body Mass Index)が25以上を肥満と判定し、さらに健康障害を伴う場合に肥満症と診断されます。
日本肥満学会の基準では、BMI(Body Mass Index)が25以上を肥満と判定し、さらに健康障害を伴う場合に肥満症と診断されます。
こんな症状ありませんか?
- 息切れや呼吸困難
内臓脂肪の増加により横隔膜の動きが制限され、呼吸が浅くなります
首や喉の周りの脂肪蓄積が気道を圧迫し、呼吸を妨げる可能性があります いびきや睡眠時無呼吸
肥満は睡眠時無呼吸症候群のリスクを高めます筋骨格系の問題
腰痛や膝痛などの関節障害が起こりやすくなります疲れやすさ
体重増加に伴い、日常的な活動でも疲労を感じやすくなりますむくみ
特に四肢末梢にむくみが現れることがあります高血圧
肥満は高血圧のリスクを増加させます血糖値の上昇
糖尿病のリスクが高まります皮膚の変化
にきびや皮下出血が増える場合があります
これらの症状が気になる場合は、医療機関での検査や診断を受けることをお勧めします。肥満症は様々な健康問題につながる可能性があるため、早期の対応が重要です。
診断方法
BMIの計算
BMI = 体重(kg) ÷ (身長(m) × 身長(m))
日本の基準では、BMI 25以上を肥満と判定します。健康障害の評価
11の肥満関連疾患(耐糖能障害、脂質異常症、高血圧など)のうち、1つ以上の健康障害があるかを確認します。内臓脂肪型肥満の判定
スクリーニング:立位、呼気時のウエスト周囲長(臍の位置)を測定
男性:85cm以上
女性:90cm以上
確定診断:腹部CTスキャン
臍の高さでの内臓脂肪面積が100平方cm以上


これらの条件を総合的に評価し、BMIが25以上で健康障害を伴う場合、または内臓脂肪型肥満と判定された場合に肥満症と診断されます。
治療方法
- 運動療法
運動療法は減量だけでなく、減量後の体重維持にも有効です。
・有酸素運動とレジスタンス運動(筋肉トレーニング)が効果的
有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)とレジスタンス運動(筋力トレーニング)を組み合わせることで、
より効果的な結果が得られます。この組み合わせは、体重減少、脂肪減少(特に内臓脂肪)、そして筋力向上に効果的です。
・週3回以上の運動が理想的
週3回以上の運動が理想的です。1日30分程度の運動を目標とし、特に有酸素運動は20分以上継続することで脂肪燃焼効果が高まります。
・ウォーキングは特に推奨される
ウォーキングは誰でも簡単に始められる運動として特に推奨されます。正しい姿勢で、やや速めのペースで歩くことが効果的です。
- 食事療法
食事療法は肥満症治療において最も有効かつ基本的な治療です。
・摂取エネルギーを消費エネルギー以下に抑える
1日のエネルギー摂取量は「25kcal × 目標体重(kg)」を目安に設定します。
高度肥満の場合は「20~25kcal × 目標体重(kg)」が推奨されます。
・栄養バランスの整った食事を継続する
栄養素のバランスは、炭水化物50~65%、たんぱく質13~20%、脂質20~30%が理想的です。
極端な糖質制限や単品ダイエットは避け、主食・主菜・副菜をバランスよく摂取します。
・過度な食事制限は避ける
飢餓感を避けるため、適量の食事を規則的に摂ることが重要です。過度な制限はリバウンドや健康障害のリスクを高めます。
・1日3回規則正しく食事を摂る
朝昼晩の3回、バランスの取れた食事を摂ることで、1回あたりの過剰摂取を防ぎます。
間食や砂糖入り飲料は控え、必要な場合は少量に調整します。
- GLP-1
GLP-1は新しい肥満症治療薬として注目されています。
・インクレチンの一種で、血糖値上昇を抑制
・食欲を減少させる効果がある
・高度肥満(BMI 35以上)または BMI 27以上で合併症がある場合に使用予定
これらの治療法を組み合わせることで、より効果的な体重減少が期待できます。患者一人ひとりの生活習慣や体調に合わせた治療方針を立てることが重要です。
GLP-1とは?
・脳や胃腸に作用し、食欲を低下させる
・胃の蠕動運動を抑制する
・体脂肪を減少させ体重を落とす効果がある
・胃の蠕動運動を抑制する
・体脂肪を減少させ体重を落とす効果がある
使用条件
・BMI 35kg/m2以上 または BMI 27kg/m2 以上で肥満関連の健康障害を2つ以上ある場合。
・BMI 35kg/m2以上 または BMI 27kg/m2 以上で肥満関連の健康障害を2つ以上ある場合。
効果
・食欲を抑制し、体重減少を促進
・血糖コントロールの改善(食後の高血糖を抑制し、空腹時血糖値も低下させる。
・心筋梗塞、脳卒中、心血管死など重大な心血管の発生率を低下させる。
・インスリン分泌の促進。
・グルカゴン分泌の抑制。
・胃排出のちえんによる食後血糖上昇の抑制。
・低血糖を起こしにくい。
・食欲を抑制し、体重減少を促進
・血糖コントロールの改善(食後の高血糖を抑制し、空腹時血糖値も低下させる。
・心筋梗塞、脳卒中、心血管死など重大な心血管の発生率を低下させる。
・インスリン分泌の促進。
・グルカゴン分泌の抑制。
・胃排出のちえんによる食後血糖上昇の抑制。
・低血糖を起こしにくい。